内分泌疾患の症状は何?

ホルモンが分泌されることを「内分泌」といいますが、その量が多すぎたり、不足したりすると身体に特徴的な症状があらわれます。このようにしておこる病気が「内分泌疾患」です。

内分泌代謝疾患には、糖尿病、高脂血症、肥満症、高血圧症、甲状腺疾患、副甲状腺疾患、副腎疾患、下垂体疾患、骨粗鬆症、性腺疾患など、大変多くの全身性疾患が含まれます。生活習慣病に含まれる疾患のほとんどが内分泌代謝疾患です。

ここはこれらの内分泌疾患の症状について解説しますから、ぜひ参考にしてください!

糖尿病
糖尿病の自覚症状では、喉が渇く、尿量が増える、夜中によくトイレに行く、疲れやすい、体重が減る、手足がしびれる、視力が落ちる、体がむくむなどの症状を伴うことがあります。しかし、自覚症状がない場合も多く、健康診断やほかの病気で受診したときに偶然発見されたり、多くの合併症が現れて初めて診断されることも少なくありません。

専門医や栄養士による食事指導を定期的に受けて、食生活の問題点を常に認識し、改善する必要があります。

脂質異常症
動脈硬化による脳梗塞、心筋梗塞といった疾患の原因となるもので、食事療法、運動療法、薬物療法による正常化が必要です。

甲状腺疾患
甲状腺ホルモンは主に体の代謝を調節しているため、甲状腺ホルモンの分泌が過剰になると汗をかきやすくなったり、暑がりになったり、動悸、息切れがしたり、食欲亢進、体重減少などが起こります。

だるいとか疲れやすいといった症状のみのこともあり、甲状腺疾患が疑われる場合には、血液検査で甲状腺ホルモンを測定する必要があります。

下垂体疾患
下垂体は脳の下方にあり、成長ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、性腺刺激ホルモン、抗利尿ホルモンなど多くのホルモンが分泌され、いわばホルモン分泌の中枢部です。下垂体の働きに異常がおこると全身に様々な変化が起こります。

ホルモン分泌の異常により、のどが渇いたり、尿が多量にでたり、乳汁分泌が起こることもあります。また、食欲低下や疲れやすいといった症状のみのことも多いので、不定愁訴を示すほかの疾患との区別がむずかしく、内分泌疾患を疑って検査しないと、長期間気づかれずに過ごすこともあります。

副腎疾患
副腎皮質からは副腎皮質ホルモンが分泌されますが、過剰に分泌されると高血圧や糖尿病、肥満を来します。逆に、分泌が低下すると低血糖や低血圧を来たし、命に関わることもあります。

性腺疾患
内分泌代謝科で扱う性腺疾患には、下垂体性・視床下部性無月経、性早熟症、染色体異常などがあります。下垂体性・視床下部性無月経は比較的多く、血液検査、ホルモン刺激検査、MRI検査をおこない、どこに原因があるかを明らかにして治療を行います。

これらの疾患は、正しく診断されれば、ほとんどの場合に適切な治療が可能となります。